諸国神社めぐり

御蔭神社(京都市左京区上高野東山〈かみたかのひがしやま〉)

御蔭神社社頭
御蔭神社(みかげじんじゃ)は,叡山電車(本線)八瀬比叡山口の南西3.3キロメートル,高野川左岸,御生山(みあれやま)の中腹に鎮座する。
当社は賀茂御祖神社(下鴨神社)との関わりが深く,ここが祭神の降臨の地とも伝え,賀茂御祖神社の境外摂社である。賀茂御祖神社と祭神を同じくする(玉依媛命,賀茂建角身命)が,その荒御魂を祭祀する。
天武天皇の六年(677)に賀茂御祖神社の社殿を造営したと伝えるが,それは当社であるとする説もある。
毎年の葵祭の直前,下鴨から御神霊が当社に遷り,神事(御生神事)の後,また本宮に還る。
御蔭神社拝殿
初め,現在地の北東の山麓に鎮座したが,江戸期の水災で社殿が埋没したため,天保五年(1834)現在地に遷った。
御蔭神社本殿
現在の社殿(こけら葺き流造)は天保五年の遷座の時の造営である。
二柱の祭神を祀るため,西本殿と東本殿の二棟が並んでいる。

当社を『延喜式』(神名帳)所載の「出雲高野神社」に当てる説,また同じく「小野神社二座」に当てる説があるが,ほかにも複数の候補がある。
「出雲高野神社」については,当社以外に,現在の崇道神社(左京区上高野西明寺山),御霊神社(上京区上御霊竪町),猿田彦神社(京都市上京区上御霊前町)に当てる説もあり,定めがたい。
「小野神社」についても,崇道神社を当てる説がある。

(京都府左京区上高野東山)
2017.12.12


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