にいがた百景

金刀比羅神社の模型和船(新潟市中央区西厩島町〈にしうまやじまちょう〉)

金刀比羅神社収蔵庫の模型和船
模型和船は,西厩島町の金刀比羅神社所蔵の重要有形民俗文化財である。
金刀比羅神社は海運関係者の信仰を集め,海上の安全祈願のために船の模型の奉納がおこなわれていた。
模型船はかつては帆を畳んで拝殿の天井に吊るされていた。のち国から重要有形民俗文化財に指定され(1965年),さらに保存修理のさい帆が新調され,北前船の模型28点が一括して収蔵庫に収められた。

住吉丸住吉丸細部
模型は最大のものが長さ166センチメートル,最小が59センチメートルで,細部まで非常に精巧に造られている。
船底などに奉納者の名や年代が墨書されているが,確認できるもので最も古いものは,嘉永五年(1852)の記のある高橋次郎左ヱ門らの住吉丸(新潟の船問屋・津軽屋のもの)である。
(新潟市西厩島町2337金刀比羅神社境内,JR 新潟駅から徒歩20分)

(新潟市中央区西厩島町,JR 新潟駅から徒歩20分)
2003.1.1


にいがた百景