にいがた百景2

妙高山(妙高市関山〈せきやま〉)

いもり池から見た妙高山
妙高山(みょうこうさん)は,新潟県の南西部,頸城地方の名峰である。
妙高連峰と総称され、標高2454mの妙高山(中央火口)を中心に,赤倉山、三田原山、神奈山,前山等の外輪山が囲んでいる典型的な複式火山である。もとは3000m近い高山だったが,大噴火によって崩壊してカルデラができ,さらにその後の噴火で中央火口が形成され,現在の独特の山容となった。
いもり池から見た妙高山
この日の写真では,中央火口部分がちょうど雲に覆われている。

古くは「なかやま」(中山)と呼ばれていたが,これに「名香山」の字が当てられて「みょうこうさん」と音読みされ,さらに「妙高山」と表記されてこれが定着した。 妙高山は古くから霊山として崇敬を集めた。神仏習合の時期,妙高山一帯は関山神社(関山権現)の領地で,山麓は修験の場として繁栄した。関山神社はいわば妙高山の里宮(遥拝所)である。 現在,妙高山の眺望にもっともすぐれているのは標高750メートルにあるいもり池である。 かつてここは池ではなく広大な湿地帯であったが,昭和二年(1927)に湖底を浚渫した結果,現在の姿となった。

(新潟県妙高市)
2008.8.22


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