槌宮(つちのみや)は,高岡駅(あいの風とやま鉄道,JR氷見線,JR城端線)の南西800メートルに鎮座する。
南北朝期の創建とも伝える古社である。
射水神社(高岡市古城)の「次の宮」として古くから崇敬を集めた。
祭神は,大戸之道尊(オホトノヂ)と大苫辺尊(オホトノベ)の夫婦神である。この二柱はいわゆる「天神七代」の五代目の神である。
主祭神に加えて,近隣に鎮座した神社を合併しているようだが,その詳細は不明。
一の鳥居の額に「槌宮」の社号がある。その先の参道はJR城端線によって分断されている。
拝殿は入母屋造りで,妻入りに建つ。
拝殿の背後に,さらに参道が伸びており,石橋の向こうに神明造りの本殿が建っている。
狛犬の台座には明治三十二年(1899)の銘がある。
境内に「蛇石」と呼ばれる怪石がある。七匹の蛇が見えるという。
参道を横切る列車(高岡発 城端行)。
(富山県高岡市関町)
2015.5.2