諸国神社めぐり

射水神社(高岡市古城〈こじょう〉)

射水神社鳥居
射水神社(いみずじんじゃ)は,JR(北陸本線)高岡駅の北東1キロメートル,古城公園(高岡城の本丸跡)に鎮座する。正式な社号は「越中総鎮守射水神社」である。
祭神は「二上神」とされ,その神格の実体には諸説あるが,当社では瓊瓊杵尊としている。創立は古く,『日本書紀』の天武天皇による奉幣の記事を根拠に,天武天皇三年(675)を鎮座年とし,昭和五十年(1975)には大祭がおこなわれた。
初め二上山の南麓に鎮座したが,明治八年(1875)に現在地に遷座した。
しかし旧鎮座地の氏子の反発が強く,明治十年(1877)に二上の神社を正式な「分社」とし,さらに戦後,分社が独立して二上射水神社(正式には「越中総社射水神社」)となった。

明治三十三年(1900)に高岡大火で類焼し,同三十五年に再建された。
摂社・末社はいずれも旧社地の二上山に鎮座する。日吉社(大山咋神),悪王子社(地主神),院内社(菊理媛神),諏訪社(建御名方神)である。日吉社と院内社および二上神による特殊神事「築山行事」は旧社地でのみおこなわれ,当社は関与しない。なお高岡市護国神社も当社の末社である。
射水神社拝殿
拝殿は平入りで建っている。
射水神社本殿
本殿は正面からは見えない。背後の散策路から屋根の一部が見える。

(富山県高岡市古城1-1)
2014.5.3

射水神社(公式サイト)


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