梛神社（中京区壬生梛ノ宮町〈みぶなぎのみやちょう〉）

梛神社（なぎじんじゃ）は，阪急（京都線）大宮駅の西350メートルに東向きに鎮座する。
社地は四条通りに面した賑やかな場所である。
貞観十一年（869），都に疫病があり，これを鎮めるために播磨から牛頭天王の霊を勧請し，神輿をこの地のナギの林で祀ったのが起源とされている。
その後，神霊は八坂の地に遷されて祇園社（現在の八坂神社）となった。よって当社を「元祇園」とも称する。
主祭神は素戔嗚尊で，宇賀御魂命，伊弉冉命，誉田別尊ほかを配祀する。

社殿は東向に建っている。『式内社調査報告』（1979年）には「南面して建ち」とあり，現状と異なる。

境内の北西の角に境内社が二座ある。

稲荷社と田中神社。

梛神社の社殿の右（北）に，かつて宮中で祀られていた隼神社の社殿が建っている。

（京都府京都市中京区壬生梛ノ宮町18）
2018.12.19

京都神社めぐり