諸国神社めぐり

八坂神社(京都市東山区祇園町北側〈ぎおんまちきたがわ〉)

八坂神社西楼門
八坂神社(やさかじんじゃ)は,京都東山の西麓,四条通の東の突き当たりに鎮座する。
全国の八坂神社(弥栄神社,祇園社)の総本社である。
疫病を防ぐ神として古くから信仰を集めた。(→祇園信仰とは?
創立については諸説あるが,斉明天皇二年(656)に朝鮮半島から渡来した使節の伊利之(いりし)が,新羅の牛頭山に座した素戔嗚尊を奉斎したとも伝える。
これとは別に,貞観十八年(876)に円如が建立した寺院を起源とする説もある。
長く興福寺や延暦寺の支配下にあり,明治以前は「感神院祇園社」と称した。
明治四年(1872)に官幣中社となり,大正四年(1915)に官幣大社に昇格した。
現在の祭神は,中御座に素戔嗚尊を祀り,東御座に姫神である櫛稲田姫命,西御座に素戔嗚尊の八柱の御子神(八島茶見命,五十猛命,大屋津比売命,抓津比売命,大歳神,宇迦之御魂神,大屋毘古命,須勢理比売命)を祀っている。さらに東御座の御同座として神大市比売命と佐美良比売命を,西御座の傍御座として稲田宮主須賀之八耳神を祀っている。

八坂神社本殿
八坂神社本殿細部八坂神社本殿細部
社殿は,一般的な神社建築とは異なり,本殿と拝殿を一体にした固有の構造によって造営され,「祇園造り」と称す。
現在の本殿は,承応三年(1654)に竣工した貴重な建築物で,国の重要文化財に指定されている。
八坂神社本殿細部八坂神社本殿細部

本殿のほか,周囲に多くの境内社がある。(→八坂神社の境内社

(京都市東山区祇園町北側)
2010.12.25, 2018.11.13
八坂神社(公式サイト)


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