諸国神社めぐり

結社(京都市左京区鞍馬貴船町〈くらまきぶねちょう〉)

貴船神社中宮社頭
結社(ゆいのやしろ)貴船神社の中宮(なかみや)である。
中宮から貴船川沿いに400メートルほど遡った所が社地である。
主祭神は磐長姫命(いわながひめ)である(『式内社調査報告』は,素戔嗚尊,大己貴尊,神武天皇も祭神とする)。
磐長姫の逸話は『日本書紀』に見える(『古事記』では「石長比賣」)。

高天原から降臨した瓊瓊杵命(ににぎのみこと、神武天皇の曽祖父)が木花咲耶姫(このはなさくやひめ)に出会って求婚したところ、父の大山祇命は木花咲耶姫の姉の磐長姫命も差し出した。
しかし瓊瓊杵命は磐長姫命が醜いのを見て返した。
磐長姫は恥じて「妹との間に生まれる子は、木の花のように短命となろう」と呪詛した。
これが人間の寿命が短い理由である。
『日本書紀』巻二に引く一書

しかし,当社の伝承はこれと異なる。
瓊瓊杵命に拒絶された磐長姫が「自分は留まって人に良縁を授けよう」と言ってここに鎮座し,当社が縁結びの神として信仰を集めるようになったとする。

結社社殿結社社殿
社殿は流造(檜皮葺き)である。

結社境内の天乃磐船
境内に「天乃磐船」と名付けられた巨石がある。貴船山中で出土し,平成八年(1996)に奉納された。

(京都府京都市左京区鞍馬貴船町)
2017.12.12


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