大分神社探訪

若宮八幡神社(中津市福島〈ふくしま〉)

若宮八幡神社鳥居
若宮八幡神社は,JR(日豊本線)中津駅の南東5.3キロメートル,福島の三保地区に鎮座する。
正暦二年(991)の創立と伝えるが詳しい由緒は不明である。
主祭神は仁徳天皇であるが,明治以後に合併された諸社の祭神が合祀されている。
明治四十年(1907)に,三の丸鎮座の神社と小平鎮座の神社を,ついで四十一年(1908)に川原鎮座の神社を,さらに大正十五年(1926)に宮脇鎮座の神社を合併した。
現在の祭神は仁徳天皇に加えて,天照大神,素盞嗚尊,田心姫命,多岐津姫命,市杵島姫命,豊受姫命,高龗神,闇龗神,水波能売命,八重事代主命,阿岐津比古命,阿岐津比売命である。
当社を中心に神楽(豊前福島神楽)の伝承があり,大分県の文化財(無形民俗文化財)に指定されている(平成十四年)。

若宮八幡神社社殿
若宮八幡神社本殿若宮八幡神社
本殿の前に古い額束が残されている。「八幡宮」「嚴嶋神社」とある。
若宮八幡神社本殿
本殿の横に石祠(?)が置かれている。
若宮八幡神社境内
境内に多数の石塔,石祠,灯篭などが並んでいる。合併された諸社にかかわるものであろうか。

(大分県中津市福島1833)
2018.12.12


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