大分神社探訪

椎根津彦神社(宇佐市南宇佐〈みなみうさ〉)

椎根津彦神社社頭
椎根津彦神社(しいねつひこじんじゃ)は「椎宮神社」とも呼ばれ,JR(日豊本線)宇佐駅の西2.5キロメートル,医師会病院の敷地内にある。
宇佐神宮の境外末社で,宇佐神宮の上宮(本殿)からは約1キロメートル離れている。
祭神は椎根津彦命である。
神武天皇の東征の途中,速吸門(はやすいのと,大分市佐賀関の沖)に漁師の珍彦(うずひこ)が現れ,天皇は椎の棹を珍彦に与え,珍彦が水先案内をして難所を通過した。
珍彦は椎根津彦の名を賜り,その後も天皇の先導役を勤めた。
神武天皇は宇佐に上陸した後,筑紫,安芸,浪速を経て河内に至った。
神武天皇がこのあたりに上陸したことにちなんで,後に椎根津彦を祀ったのが当社である。
椎根津彦神社
椎根津彦神社石祠椎根津彦神社石祠神木
当社の北東1.5キロメートルの和気地区にも,神武天皇の上陸にちなむ柁鼻神社がある。
また神武天皇が初めて椎根津彦に遭遇した場所(大分市佐賀関)にも椎根津彦神社がある。

(大分県宇佐市南宇佐)
2018.3.17


宇佐市の神社