大分神社探訪

頓宮宇佐神宮境内)

宇佐神宮境内頓宮
頓宮は菱形池の北東,護皇神社への参道の近くにある。
毎年の7月下旬(または8月初旬)におこなわれる夏越神幸祭(なごしのしんこうさい)では,神輿に乗った三所の御神体がこの頓宮に三日二夜滞在する。
かつて宇佐神宮では,三十三年ごとに社殿を建て替える式年遷宮が続いていた。新社殿造営工事の間,この場所に上宮下宮若宮のそれぞれの本殿と同じ様式の頓宮(仮殿)が建てられて神事がおこなわれた。しかし中世の戦乱で式年遷宮は中絶した。
延宝八年(1680),大鳥居の外の神橋付近に頓宮が再建され,昭和初期まで神幸祭で使われた。
昭和七年(1932)に宇佐神宮の大造営が始ったのを機に,かつての頓宮の場所に再建されたのが現在の頓宮である。
宇佐神宮境内頓宮社殿
頓宮は,莵狭津彦命(うさつひこのみこと)を祀る境内摂社の宇佐祖神社(うさそじんじゃ)を兼ねている。

2017.6.14


宇佐市の神社