天田八幡社は,JR(日豊本線)杵築駅の南東2.5キロメートルに鎮座する。
社地は小高い丘である。
寛永十年(1641)に宇佐八幡を勧請して,旧新庄村に奉祀し,ほどなく現在地に遷座したという。
祭神は応神天皇である。昭和三十五年(1960)に黒川社(瀬織津比売神,水波能売神,御井神,鳴雷神)と稲荷社(倉稲魂神)を合併した。
参道途中の石鳥居には「寛延三年」(1750)の刻銘。
拝殿内に奉納された絵などが多く置かれている。
本殿は比較的新しい。境内の「神殿改築記念碑」には平成九年の銘がある。
社地は寄進者によって濫伐が禁止され,鬱蒼とした社叢を形成している。
(大分県杵築市日野1962)
2014.3.30