住吉神社は,JR(日豊本線)大在駅の前に鎮座する。かつてここは海水浴場がある美しい場所だったが,今はその面影はない。
資料によると,旧政所(まどころ)村には住吉神社のほか天満社(須屋坊),天満社(浦此間),古山社(迫谷),天満社(寺前)の四社があった。明治以後,これらは当社に合併されたと思われる。
拝殿は安政六年(1859),本殿は文化元年(1804)の造営である。
拝殿の屋根や向拝には繊細かつ力強い装飾が見られる。
社殿の前に石狛犬が置かれている。台座の刻銘は「明治三十二年二月」(1899)である。
境内に小祠が三棟ある。
社殿の南側に四前社(天照皇大神,豊受大神,大国主神,事代主神)と稲荷社,北側に宮園社が建っている。四前社の造営は大正十年(1921),稲荷社は天保十三年(1842)の造営で明治十八年(1885)の改修,宮園社は昭和二十一年(1946)に平野地区から遷されたという。
(大分県大分市大在中央1丁目)
2010.2.13