石垣神社は,JR(日豊本線)別府駅の北1.5キロメートルの西石垣地区に鎮座する。
境内の由緒によると太古からこの地に山神社(祭神は大山津見命)が鎮座したが,承平七年(937)に出雲から少彦名命を勧請したという(『別府市誌』は承平五年の勧請とする)。
さらに文亀三年(1503)の旱魃に際して菅原神に雨乞いして大雨を得たので,山神社の境内に祠を造って少彦名命と菅原道真公を合祀したという。
中石垣村と南石垣村の産土であった。
向背の蟇股の梅鉢紋が,天神社であることを示している。
拝殿の背後に端正な形の本殿が建っている。
拝殿の前に置かれた昭和十七年(1942)の狛犬。
(大分県別府市石垣西4丁目)
2009.2.26