田代八幡社は,JR(豊肥本線)豊後荻駅の南1.5キロメートルに鎮座する。
『直入郡志』(1923)によると祭神は神功皇后,応神天皇,新田義貞である。
新田義貞が討ち死にし(1337),家臣の金丸某が大友氏に仕えてこのあたりに住み,新田義貞を祭って八幡と称したと伝える。
しかし,当社の創建はさらに古いと考えられ,もともと祭られていた八幡社に金丸氏が新田義貞を合祀したのではないかと推測される。
本殿の脇障子の彫刻は,素朴だが力強い。
(大分県竹田市荻町田代)
2008.3.29