天満社鬼神社は,神崎の下白木(しもしらき)地区に鎮座する。天満神社と鬼神社が同じ境内に祭られている。
拝殿に,鬼神社に関する由緒が掛かっている。それによると,南北朝の末に安倍氏の末裔がこの地で大己貴命を産土神として祭ったのが創祀であるが,その後,宗家に老婆があり呪術をよくした。白寿(九十九歳)に達したある日,忽然と息絶えたがその容貌はすさまじく,これは神の化身であろうとして鬼面を奉ずる者が多かった。以後,鬼神社と称するようになったという。
天満社の由緒は不明。
石段を上り詰めた平坦な場所にまた鳥居があり,その奥に拝殿が建っている。
拝殿には「天満社」と「大己貴命」の額が掛かっている。
拝殿の奥に本殿が建っているが,鬼神社(左)と天満社(右)に仕切られた珍しい構造である。
拝殿の裏手に,鬼神社の本殿(左)と天満社の本殿(右)が並び建つ。
社地の脇に鬼神社の奥の院に向かう急な山道がある。
奥の院は石祠である。
(大分県大分市神崎)
2008.3.28