大分市神社探訪

歳神社(大分市下宗方〈しもむなかた〉)

下宗方の歳神社
歳神社は,明磧橋の南東500メートル,下宗方に鎮座する。
拝殿内の由緒によれば祭神は素戔嗚尊と大年命である。さらに言う,
「由緒詳カナラズナレド明治六年村社ニ列セラレ大年命ハ字仲間屋敷ニ鎮座セシオ明治十一年本社ヘ合祀ス」
文意がわかりにくいが,当社はもともと素戔嗚尊を主祭神とする神社(たとえば八坂神社など)で,そこに歳神社(大年命)を合祀したようである。しかし鳥居や拝殿の額にはいずれも「歳神社」とあり,合祀された大年命のほうが主役として扱われている。詳細は不明。
歳神社本殿下宗方の歳神社境内
下宗方の歳神社境内
境内に二基の石祠が祭られている。
左には「嘉永通水」と刻された石碑がある。この地の水路(嘉永井路)を開鑿した下宗方村の庄屋・釘宮利左衛門を讃え,通水神社として祭るものである。井路は現在も農業用水に使われている。

(大分県大分市下宗方)
2005.11.21


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