大分神社探訪

囲碁神社(由布市庄内町阿蘇野〈しょうないちょうあその〉)

囲碁神社鳥居
囲碁神社は,黒岳の北東山麓の阿蘇野地区に鎮座する。JR庄内駅から南西に10キロメートルほど入った山深い場所で,近くに白水鉱泉がある。
我が国で唯一の囲碁に関わる神社だという。
神社の発祥について由来(庄内町観光協会)が書かれている(大意)。

昔、木こりが道に迷って山中をさまよったが、二人の仙人が碁を打っているのに出会った。道を尋ねたところ、仙人が言うには「米のとぎ汁を流すので、それを辿れ」と。
その言葉に従って木こりは無事に村に帰ることができた。
村人が囲碁の神を崇めて三神を祭った。米の汁は今の白水鉱泉(天然の炭酸水)である。

三柱の祭神は,八意思兼神(ヤゴゴロオモヒカネ,智の神),経津主命(フツヌシ,戦の神),吉備真備(キビノマキビ,勝負の神)である。
囲碁神社社殿
人家からかなり遠く雪深い深山であるが,一帯は整っている。
囲碁神社社殿囲碁神社社殿内部
白い石が二つ収められているが,囲碁にかかわる物かどうかは不明。

(大分県由布市庄内町阿蘇野)
2004.4.4


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