賀来神社(かくじんじゃ)は,大分川に架かる小野鶴橋の南,賀来小学校の隣に鎮座する。社地は大分川の土手下である。
伝承では,仁明天皇の承和三年(836)の創建である。
祭神は武内宿禰命(たけのうちのすくね)と建磐龍命(たけいはたつ)である。ただし武内宿禰命は,秋期大祭(9月1日−11日)の時期だけ当社にあり,平時は大分市八幡の柞原八幡宮に鎮座する(また浜の市の時は善神王様仮宮に遷る)。
建磐龍命は,肥後国の阿蘇神社の祭神である。阿蘇の神がこの地に祭られた理由は定かでない。
卯の年と酉の年(したがって6年ごと)におこなわれる大名行列は平安時代に始まるともされる。
拝殿脇の灯籠には,ネズミが数匹栖息している。
(大分県大分市賀来,JR九大線・南大分駅より徒歩15分)
2004.4.2