大分神社探訪

宇奈岐日女神社(由布市湯布院町川上〈ゆふいんちょうかわかみ〉)

湯布院の宇奈岐日女神社遠景
(→ハレラマ!ようこそ ヤンズです!!による写真の盗用
宇奈岐日女(うなぐひめ・うなきひめ)神社は,JR由布院駅の南東約1キロメートルに鎮座する。
社名の訓は「うなき」「うなぎ」「うなぐ」など,一定しないが,境内の案内板には「うなぐひめ」とある。語源についても諸説あり定めがたい。
杉の古木に囲まれた静かな神社である。しかしこの鬱蒼とした社叢も,1991年の台風の被害で倒れたり伐採され,巨木の過半を失ったのだと言う。
宇奈岐日女神社拝殿宇奈岐日女神社本殿
当社は「延喜式」記載の宇奈岐日女神社だと考えられている。
祭神は,國常立尊,國狭槌尊,彦火火出見尊,彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊,神倭磐余彦尊,神渟名川耳尊の六柱で,そのため「六所宮」とも称す。
この「六所」に神社名の宇奈岐日女が含まれていないが,元来の女神信仰が,平安期以降の山岳信仰や天台宗の隆盛で抹殺された結果ではないかとも考えられる。
(原始の信仰→山岳仏教との習合・女神信仰の希薄化→仏教色の排除・景行天皇説話との結合(大和系の六柱の神))

本殿を守る狛犬宇奈岐日女神社の狛犬
本殿の守護だろうか,拝殿と本殿の間に小さな狛犬が座っている。

境外の末社として南西約1キロメートルに,杉の巨木で知られる大杵社(おおごしゃ)がある。

(大分県由布市湯布院町川上,JR由布院駅より徒歩15分)
2003.5.25, 2005.11.22


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