大分神社探訪

宇佐神宮(宇佐市南宇佐〈みなみうさ〉)

宇佐神宮一の鳥居
宇佐神宮(うさじんぐう)は,JR日豊線宇佐駅の南西に鎮座する。全国の八幡系神社の総本社である。
神代に比賣大神が降臨したのを祀ったのが起源だと伝えるが,その本来の神格については不明な点が多い。
(参考:八幡信仰とは?
『延喜式』(神名帳)の豊前国(六座)の内の「宇佐郡三座」として「八幡大菩薩宇佐宮」「比賣神社」「大帶姫廟神社」とある(いずれも「名神大社」)。
六世紀のなかばに突然「宇佐神は応神天皇である」という神託が下り,これ以後,宇佐神宮は朝廷との結びつきを強めていった。中でも道鏡の野心をくじく神託を下した一件は有名である。その時に神託を得た場所が大尾神社として祀られている。
九世紀には豊後(大分市)の柞原八幡宮(ゆすはらはちまんぐう)に,さらに京都の岩清水八幡宮に,それぞれ分霊勧請して信仰拡大の地歩を築いた。
宇佐神宮参道
長大な参道を進む。鳥居に額束がないのが八幡様式(宇佐鳥居)である。
宇佐神宮西大門宇佐神宮西大門
文禄(1592-1596)頃の造営という西大門をくぐると,左奥に本殿を囲む回廊が見えてくる。
参道を少し下ったところに鎮座する下宮に対して,ここは「上宮」と呼ばれる。宇佐神宮の中心である。
宇佐神宮上宮宇佐神宮上宮
本殿は回廊の内側に並んでいる。
回廊の中央に聳えるのが南中楼門(勅使門)で,高良大明神と阿蘇大明神を祀る善神王神社(ぜじんおうじんじゃ)でもある。
楼門の奥に位置する「二之御殿」(733年創建)は,前面に申殿(もうしでん)があり豪華で,意外にもこれは応神天皇(八幡大神)ではなく比賣大神を祀る社殿である。
宇佐神宮の主祭神は,やはり太古に降臨した比賣大神なのであろうか。八幡神と同一視される応神天皇は,左側の「一之御殿」(725年創建)で祀られている。
宇佐神宮一之御殿
写真は,左が比賣大神を祀る中央の「二之御殿」で,右が神功皇后を祀る「三之御殿」(823年創建)。
宇佐神宮の参拝の作法は一般の神社とは異なり「二拝四拍手一拝」とされる。(出雲大社や新潟の弥彦神社も同様の作法とされている。)

宇佐神宮一之御殿
本殿を真横から見ると,二つの屋根が前後に連結されたいわゆる「八幡造」の様式がよくわかる。
写真は応神天皇が鎮座する「一之御殿」の屋根。
本殿は早くから式年遷宮が繰り返され,戦乱によってその制が絶えた後も大名による建て替えが続いた。
国宝に指定されている現在の本殿は,文久三年(1863)の竣工である。

(大分県宇佐市南宇佐 ,JR宇佐駅より徒歩30分)
2003.11.14, 2017.6.14
八幡総本宮 宇佐神宮(公式サイト)


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