大分市神社探訪

西寒多神社(大分市寒田〈そうだ〉)

西寒多神社正面
大分市の西寒多(ささむた)神社は,応神天皇九年(278)に,西寒多山(現在の本宮山,607.5m)に祭殿を作ったのが,その始まりとされる。
『延喜式』の「神名帳」にも記される古社である。応永十五年(1408)に大友親世が山頂から現在地に社殿を移したという。今も山頂には旧祠が残り,境内からの登山道もある。
西寒多神社拝殿西寒多神社本殿
祭神については諸説ある。境内の由緒書きは西寒多大神(天照皇大御神とされる)を筆頭に,伊弉諾大神,伊弉冊大神,大直日大神,神直日大神,八意思兼大神,軻遇突智大神,大歳大神,倉稲魂大神を列記するが,「西寒(ママ)神社縁起」(『神道大系 神社編44』所収)によると,天照大神,月読尊,天忍穂耳尊であり,一致しない。
思うに,古くからの土着の信仰(西寒多神)に,大和政権の神々が加わり同化したのであろう。

境内は藤の名所としても知られ,また寒田(そうだ)川にかかる石造の万年橋(太鼓橋)も有名である。

(大分県大分市寒田1644,JR敷戸駅から徒歩45分)
2004年4月5日


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