大分市神社探訪

松栄神社(大分市荷揚町〈にあげまち〉)

松栄神社社頭
松栄神社(しょうえいじんじゃ)府内城の北東に鎮座する。
府内藩主の遠祖の松平近正(ちかまさ)の祠が松栄神社の起源である。
寛政十一年(1799)に六代藩主松平近儔(まつだいらちかとも)が,遠祖の松平近正の二百年忌をおこなうにあたり,この地にあった近正の神祠を牧村・松栄山(現在の大分市牧,護国神社のある丘)に移し,近正大明神とした。
さらに四年後,近儔は氏神である松平一生(いっせい)の霊を合わせて祀り,栖克(すみよし)大明神と改称した。
明治になって,鎮座する松栄山にちなんで社号を松栄神社と改めた。
さらに明治十八年(十九年ともいう)に,社地が堀川町(現在の都町北部)に移された。第一勧業銀行(みずほ銀行)裏に残る古木は,その境内の名残りだという。
松栄神社松栄神社拝殿額
明治三十三年(1900),かつて祠のあった現在地に遷宮し今に至っている。
昭和二十年(1945)の敗戦後は衰微したが,同四十三年(1968),有志によって再建された。
松栄神社本殿

(大分県大分市荷揚町,JR大分駅から徒歩10分)
2003.11.14, 2004.4.2, 2015.3.28


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