大分市神社探訪

青嶋神社(大分市三芳〈みよし〉)

青嶋神社
青嶋神社は,大道旧道入口から配水場への急坂を登る途中に鎮座する。
この神社は橋本五郎左衛門(1636-1727)という人を祀っている(名は,五郎衛門とも伝えられる)。
五郎左衛門の兄は手広く商売をやっており,弟の五郎左衛門も遠方まで取り引きに出ていた。ある時,五郎左衛門は薩摩の地で目にした琉球イグサに魅せられ,大分の地での栽培を思いついた。
1663年,五郎左衛門はイグサの苗を求めてひそかに琉球国に渡ろうとした。途中で難破して「七島」と呼ばれる琉球領の地に漂着した。ここで領外不出のイグサの苗を盗んだ。これを大分に持ち帰って栽培を試みたが,失敗に終わった。
数年後,再び琉球に密航した。この時は,苗に加えて栽培方法に詳しい現地の者を雇って帰った。
その後,十数年の苦心の末,生産に成功。豊後表(七島藺−シットウイ)として,府内,速見,杵築一円の主要産業となった。
明治14年(1881)に大分の人が五郎左衛門をたたえるために,西大分の菡萏(かんたん)の地に小祠を建てた。さらに数年後,来県した農商務大臣から「青島神社」という神号を贈られ,産業振興の神として祭られることになった。
のち神社が荒廃したため,現在地(大道六丁目付近)の商家が協力してこの地に移して氏神とした。

青嶋神社社殿青嶋神社拝殿額
青嶋神社本殿青嶋神社本殿細部

(大分県大分市三芳,JR 大分駅より徒歩30分)
2006年12月19


大分市神社探訪