柞原八幡宮(ゆすはらはちまんぐう)は,大分市の西方の八幡(やはた)地区に鎮座する。「由原八幡宮」とも表記する。
祭神は,仲哀天皇(東御前),応神天皇(仲御前),神功皇后(西御前)の三柱である。
「縁起」によると,天長四年(827),延暦寺の金亀和尚が宇佐神宮に参籠したおり,「大分郡に別宮を建てよ」というお告げがあり,これをうけて豊後国司の大江宇久が当地に分霊を祀ったのが発祥という。
明治,大正期は,大分市の人々の行楽地として親しまれていた。
バスの終点から石段が始まる。
社叢は原生林がよく保存され,巨木も多い。
社殿までの参道はかなり長い。ポルトガル伝来の「ほるとの木」(樹齢400年)は「大分市の名木」に指定されている。
野生のニホンザルが生息している。
参道の途中に重厚な南大門(日暮門)が建っている。
本殿正面の楼門も美しい。
廻廊から拝殿内を見る。
本殿は,本社である宇佐神宮と同じく,二棟が連結された典型的な八幡造りである。
なお,山を下った浜の市(はまのいち)には当社の仮宮(お旅所)がある。
(大分市上八幡)
2003.11.13, 2015.3.30
→柞原八幡宮公式ホームページ(公式サイト)