新潟市神社探訪

若宮三社(新潟市西区五十嵐二の町〈いからしにのちょう〉)

新潟市五十嵐の若宮三社参道正面
若宮三社は,新潟大学工学部の西,上五十嵐保育園の隣に鎮座する。社域は松林で囲まれている。
国道402号線側,つまり北側(海側)に向かって鎮座する。
「神社明細帳」に「西蒲原郡五十嵐濱村字川下 無格社・若宮三社」とある。
祭神は神功皇后,應神天皇,仁徳天皇の三柱で,宇迦御魂命を合殿で祭っている。
上五十嵐の鎮守で,新川漁港にも近く,船舶関係者の信仰を多く集めている。創立年は不詳。
若宮三社社殿若宮三社社殿側面
若宮三社社殿彫刻若宮三社の照波岡神社額
拝殿の額に「照波岡神社」と書かれている。
ある伝承では,この村にはもともと神社がなく,流れ着いたお札を拾って神社にしたが,祭りのたびに海が荒れるため波を静める意を込めて「照波岡神社」の額を掛けたという。また,この額自体が流れ着いたもので,それを奉納したともいう。

若宮三社の狛犬
狛犬は,縄文土器(火焔土器?)のようなたてがみを持つ古雅なもの。全体の姿は赤塚の神明社の狛犬に似ている。

若宮三社境内の聖徳太子碑若宮三社境内の聖徳太子
このあたりは太子講が盛んなのか,社殿の横に太子を祀る立派な碑が建てられている。

(新潟市西区五十嵐二の町,JR越後線内野駅から徒歩10分)
2003.4.13, 2006.11.25, 2014.10.25


新潟市西区(内野地区)神社