新潟市神社探訪

諏訪神社(新潟市中央区旭町通〈あさひまちどおり〉)

新潟市旭町通諏訪神社社頭
諏訪神社は,営所通りから招魂坂(ワルツ坂)への道を曲がったところに鎮座する。 「神社明細帳」に「新潟区旭町通弐番町 村社・諏訪神社」とある。
創立の年月は不明であるが,万治・寛文年間(1658-72)には既に鎮座し,延宝七年(1679)には長岡藩から社領の寄附があった。
祭神は健御名方命である。
当社は寄居村(寄居白山外新田)の鎮守である。寄居村とは現在の寄居町附近にあった村で,もとは新潟町とは別の半農半漁の村であったが,明治十二年(1879)に新潟町に編入して「新潟区」(のち新潟市)となった。
村社格を得たのは大正十五年(1926)である。
新潟市中央区旭町通諏訪神社
参道の途中にも鳥居があり,その先に拝殿が見える。
現在の社殿は,明治四十一年(1908)の大火の後に再建されたものである。
新潟市旭町通諏訪神社拝殿前新潟市旭町通諏訪神社拝殿の額新潟市旭町通諏訪神社拝殿内部
新潟市旭町通諏訪神社本殿
繁華な通りに近いが,境内は広く,森厳の気に満ちる。
拝殿の額に「諏訪大神・福一稲荷大神」と併記されている。
「神社明細帳」に「新潟区旭町通弐番町 無格社・稲荷神社」とあるのが「福一稲荷」であろう。祭神は豊受媛姫命である。
「明細帳」の追記によると明治四十一年(1908),諏訪神社に合併された。
「享和元年七月新潟湊商工業地域圖」「明治三年新潟港圖」などを見ると「イナリ」と「スワ」が隣接して記されている。

稲荷神社
境内に稲荷神社(福一稲荷神社)が祀られている。
祭神は豊受姫命で,明治四十一年(1908)に諏訪神社に合併となったが,独立した社殿で祀られている。
稲荷神社本殿

新潟市旭町通諏訪神社社頭
かつての鳥居は朱塗りであった。

(新潟市中央区旭町通2-736-5:JR新潟駅から徒歩35分)
2002.10.31, 2011.5.15, 2015.11.13


新潟市中央区(新潟市街部)神社