新潟市神社探訪

新潟大神宮(新潟市中央区西大畑町〈にしおおはたちょう〉)

新潟大神宮
新潟大神宮は,西大畑町の静かな住宅街の中に鎮座する。
明治五年(1872)の教部省通達によって全国に神宮教会,神宮分教会が組織された。これをうけて新潟市にも神道事務分局(中教院)が開設され,施設が東大畑に置かれた。さらに教院地方本部が本町通に置かれ,東大畑の中教院を吸収した。以後,ここを拠点に皇道の布教が進められた。
その後,本町通八番町の教院地方本部は火災で焼失し,西大畑の現在地に再建された(明治二十二年落成)。

新潟大神社殿新潟大神宮拝殿背部
新潟市指定文化財・五十嵐浚明の「三十六歌仙図扁額」(江戸中期)を収蔵するらしいが,未見。
新潟大神宮拝殿拝殿屋根部分新潟大神宮拝殿

新潟大神境内の坂口安吾生誕碑
すぐ脇が坂口安吾の生家であった。参道の途中に記念碑(平成十八年)があり,「石の思い」の一節が刻されている。

私のふるさとの家は
   空と 海と 砂と 松林であった
  そして吹く風であり 風の音であった

拝殿の横に,戊辰戦争で戦死した会津藩士を慰霊する殉節之碑が建っている。

(新潟市中央区西大畑町5195:JR 新潟駅から徒歩35分)
2002.10.13,2004.11.02,2016.6.21


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