新潟県神社探訪

菱神社(上越市安塚区須川〈すがわ〉)

上越市安塚区須川の菱神社鳥居
菱神社は,旧安塚町(東頸城郡)の南端,キューピットバレイスキー場近くの須川地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「東頚城郡須川村字國川 無格社・薬師社」とある。
口碑には,和銅元年(708)裸形上人が菱ケ岳山頂に堂宇を建てて薬師如来像を納めたのが発祥と伝える。
その後,字中山に堂を建てて「中山薬師」として信仰を集めたという。
明治十六年(1883),現在地に社殿を建てて薬師如来像を納め,社号を菱神社に改めた。
須川村の産土神である。
現在は大名持命を祭神としている。
明治四十一年(1908),字西向の十二神社(国常立尊)を合併した。
上越市安塚区須川の菱神社社殿上越市安塚区須川の菱神社拝殿の社号扁額
社号の扁額は昭和四年(1929)の奉納である。
上越市安塚区須川の菱神社拝殿彫刻上越市安塚区須川の菱神社拝殿彫刻
向拝の彫刻は力強い。

上越市安塚区須川の菱神社境内の石碑
境内に「級長津彦神 級長戸邊神」の石碑がある。

(新潟県上越市安塚区須川5406)
2016.9.3


上越市(旧 東頸城郡安塚町)神社