新潟県神社探訪

白山神社(上越市浦川原区虫川〈むしがわ〉)

上越市浦川原区虫川の白山神社社頭
白山神社は,虫川大杉駅(北越急行)の東400メートルに鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「東頚城郡蟲川村字鳥越 無格 白山社」とある。
創立年月は不詳であるが,虫川地区の産土神である。
祭神は伊弉諾尊で,伊弉冉尊を配祀している。
伝承によると,昔,社頭に大杉があり,来善という僧が当地に来て礼拝したところ神威によって大枝が地上に落ち,僧はその枝から伊弉諾尊と伊弉冉尊の神像を彫り,一字を建てて馬頭観音と不動明王を安置したという。
天喜四年(1056)に七堂伽藍を建造したがその後破壊。寛元三年(1245)に藤原上代が社殿を造営し,正安元年(1299),文化六年(1809)に再建した。
大正九年(1920),白山神社と改称し,また村社に昇格した。
上越市浦川原区虫川の白山神社社殿上越市浦川原区虫川の白山神社拝殿内部
拝殿は妻入りである。
上越市浦川原区虫川の白山神社本殿上越市浦川原区虫川の白山神社本殿扁額上越市浦川原区虫川の白山神社本殿彫刻
拝殿の背後に大きな本殿が建っている。

上越市浦川原区虫川の白山神社境内の稲荷神社上越市浦川原区虫川の白山神社境内の稲荷神社
昭和三十八年(1963)に別の場所にあった稲荷神社を境内に移転した。

上越市浦川原区虫川の白山神社境内の大杉
境内に「虫川の大杉」としてしられる杉の古木がある。
樹高30メートル,樹齢は千年以上と推定され,昭和十二年(1937)に国の天然記念物に指定された。

(新潟県上越市浦川原区虫川1492)
2016.6.10


上越市(旧 東頸城郡浦川原村)