新潟県神社探訪

白山神社(見附市下鳥町〈しもどりまち〉)

見附市下鳥町の白山神社社頭
白山神社は,JR(信越本線)見附駅の北東1.5キロメートル,下鳥地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「南蒲原郡下鳥村字寺屋敷 無格社・白山神社」とある。
祭神は菊理姫命で,下鳥の産土神であるが,創立年月は不詳。
明治四十年(1907),字川添の諏訪神社(健御名方命)を合併した。
見附市下鳥町の白山神社社殿
見附市下鳥町の白山神社拝殿の彫刻(木鼻)見附市下鳥町の白山神社拝殿向拝の彫刻
瓦葺の拝殿は比較的大きく,彫刻もよく保存されている。

見附市下鳥町の白山神社社殿を横から見る
鳥居の横に当地出身の大橋一蔵(おおはし いちぞう)の顕彰碑(昭和五年)がある。
下鳥村で生まれた大橋一蔵(1848-1689)は,不平士族が山口県で起こした「萩の乱」(明治九年)に加わって投獄され,赦免後は青年教育を志した。
明治十五年(1882)弥彦村に「明訓校」を創立した。明訓校は明治二十九年(1996)に閉校となったが,その名は新潟市の「新潟夜間中学」が継承し,現在の新潟明訓中学校・高等学校に至っている。

(新潟県見附市下鳥町甲206)
2015.8.29


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