日枝神社は,JR(信越本線)帯織駅の西1.2キロメートルに鎮座する。旧栄村帯織集落の西のはずれである。
神社明細帳(明治十七年)に「南蒲原郡帶織村字丁號 村社・日枝神社」とある。
帯織地区の産土神であるが創立年月は不詳。
「村史」によると,宮司の遠祖が小栗山(現社地の南東3キロメートル)に勧請したのが発祥で,その後,変遷を経て慶安年間(1648-1652)に現在地に遷ったという。
明治六年(1873)に村社となった。
祭神は大山咋命と若山咋命である。
明治四十年(1907),字丙號の神明社(天照大御神,石祠),字甲號の諏訪社(健御名方富命,八坂刀賣命),字乙號の諏訪社(健御名方富命,八坂刀賣命),字丙號の諏訪社(健御名方富命,八坂刀賣命),字丁號の諏訪社(健御名方富命,八坂刀賣命),字甲號の十二神社(大山祇命,石祠),字丙號の八坂社(健速須佐男尊,石祠)を合併した。合併された神社はいずれも石祠であった。
瓦葺の拝殿は,かなり大きい。
本殿は拝殿から離れて建っている。
境内にはいくつかの小祠が祀られている。合併した諸社にかかわるものであろうか。
また護国神社の祠の横には「日清役戦捷紀念碑」と「日露戦役紀念碑」が建っている。
社叢の遠景。
(新潟県三条市帯織8828)
2015.8.29