神明宮は,JR(羽越本線)神山駅の東南東3キロメートルの下一分地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「北蒲原郡下壱分村字宮ノ前 無格社・神明宮」とある。
祭神は天照大御神である。
伝承では,かつてこの一帯に水面が広がり「一部潟」と称したが,「澤山」と称する地から突出した孤島があり,そこに当社を勧請したのが発祥という。
社殿はシートで保護されている。
向拝部分の彫刻はかなり手が込んでいる。波間から顔を出す鯉のヒゲまで細かく表現されている。
境内に古峰神社の石塔などがあるが,詳細は不明。
社頭から南東方向の眺望。はるか彼方が五頭山(ごずさん)の連峰である。
(新潟県阿賀野市下一分1584)
2015.5.23