新潟県神社探訪

諏訪神社(長岡市栃尾表町〈とちおおもてまち〉)

栃尾表町の諏訪神社
諏訪神社は,旧栃尾市の市街地の西,栃尾城跡のある鶴城山(227.6m)の東麓に鎮座する。
「神社明細帳」に「古志郡橡尾町村字上ノ山 村社・諏訪神社」とある。
創立年月は不詳だが,橡尾郷開闢の鎮守で,上杉謙信が尊崇したと伝える。
橡尾町村の産土神で,祭神は健御名方冨命である。
明治六年(1873)に村社に列せられた。
明治四十一年(1908),字土々町の諏訪神社(元文年間〈1736-1740〉の創立で,祭神は健御名方冨命)を合併した。
もともとこの場所には八幡社が祀られていたが,慶長十五年に栃尾城の廃城にともない八幡社が移転したため,近くの諏訪神社をここに遷したという。
栃尾表町の諏訪神社社殿栃尾表町の諏訪神社拝殿内部
社殿は明治三年(1870)焼失して再建された。
栃尾表町の諏訪神社社殿栃尾表町の諏訪神社狛犬(吽)栃尾表町の諏訪神社狛犬(阿)
拝殿の前に小さな狛犬が置かれている。

栃尾表町の諏訪神社の境内社栃尾表町の諏訪神社の境内社栃尾表町の諏訪神社の境内社
境内社がいくつか祀られている。
栃尾表町の諏訪神社の境内社栃尾表町の諏訪神社の境内社
「明細帳」は境内社四社を記録している。金刀比羅社(大物主命,崇徳天皇),冨士社(木花咲屋姫命),八幡社(應神天皇),松尾社(少彦名命,文久二年創立)である。
現状の境内社とは一致しないようである。

栃尾表町の諏訪神社参道
参道入り口の社号標は大正五年(1916)の建立である。

(新潟県長岡市栃尾表町2-3)
2014.7.5


旧栃尾市北部(上北谷,上塩谷,下塩谷,栃尾町)神社