中山神社は,旧栃尾市の市街地の北,栃尾坂の途中の高台に鎮座する。
もと「青麻神社(あおそじんじゃ)」と称した。
明治十六年の「神社明細帳」には記載されず,同四十年(1907)の「神社明細帳登録願」に「古志郡栃尾町大字一ノ渡戸字前通四百四十七番 官有地第一種 無格社・青麻神社」とある。
天保七年(1836)に奥州の青麻神社(宮城県仙台市宮城野区)を勧請したと伝える。
明治四十一年(1908),字前通の諏訪社(一ノ渡戸村の産土神で,健御名方冨命を祭神とする)を合併し,中山神社と改称した。
一ノ渡戸村(いちのはたむら)に属したが,社地の現在の住居表示は栄町である。
狛犬の台座には,明治十六年(1883)の銘がある。
社地から栃尾の町並みが見渡せる。
(新潟県長岡市栄町1丁目)
2014.7.5