諏訪社は,JR(上越新幹線)ガーラ湯沢駅の南500メートルに鎮座する。
社地は,新幹線と上越線に挟まれた窮屈な立地である。
「神社明細帳」に「南魚沼郡湯沢村字宮根 無格社・諏訪社」とある。
健御名方命を祭神とする。創立年月は不詳だが,応永元年(1394)再建と伝える古社である。
昭和三年(1928)村社格を得た。
昭和四十八年(1973)の上越新幹線工事により,社地の一部が削られ,東向きに建っていた社殿が南向きに変わった。
苔のついた狛犬の傍の平な岩に女は腰をおろした。
「ここが一等涼しいの。真夏でも冷たい風がありますわ。」
川端康成『雪国』
境内に比較的新しい天神社の社殿がある。「明細帳」によると天明三年(1783)創立。祭神は菅原道真朝臣である。
本社の裏に資材が置かれているが,天神社の跡であろうか。
境内に石祠などが集められた一画があり,また不動明王像もある。
(新潟県南魚沼郡湯沢町三国858番地)
2014.5.31