神明宮は,JR(越後線)越後曽根駅の西4キロメートル,上堰潟公園の北に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「西蒲原郡松山新田村字屋敷尻 無格社・神明宮」とある。
天照皇大御神を祭る産土神で,文政八年(1825)十一月再建の記録があるが,創立年月は不明。
社殿はかなり大きく,銅板葺きの立派なものである。
「明細帳」は境内社として弥彦神社(天香兒山命)の石碑を記録している。今は「古峯神社」の碑も立っている。
「明細帳」によると,松山新田の字屋敷前に諏訪社(健御名方命)が石祠で祭られていた。
今,社殿の横に鳥居のある石祠が祭られているのが,諏訪社を移したものであろう。
台座に安政四年(1857)の銘を持つ狛犬。
(新潟県新潟市西蒲区松山)
2014.2.2