船玉神社は,JR(羽越本線)平林駅の南東2.5キロメートル,荒川右岸の葛篭山(要害山)の麓に鎮座する。
社地は,湯ノ沢集落の裏手の杉林の中である。
「神社明細帳」(明治十七年)に「岩船郡平林町字湯ノ澤 無格社・舩玉神社」とある。
創立年月は不詳であるが,文久二年(1862)に鳥居を再建したという。
祭神は水運にかかわる住吉四柱神(底筒男命,中筒男命,表筒男命,神功皇后)である。
拝殿は入母屋造の妻入りで,「舩玉神社」の額が掛かっている。
拝殿の左手に階段があり,本殿に相当する「奥社」が祭られている。
奥社から境内を鳥瞰する。古峯神社ほか石塔などがいくつか祭られている。
参道の石狛犬は,この地域では余り見かけない表情である。
(新潟県村上市平林2016番地)
2013.7.20