大鳥社は,旧栃尾市の中心街の東北東7キロメートル,塩谷川の左岸に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「古志郡滝之口村字石倉 大鳥社」とある。
日本武尊を祭神とする。滝之口の産土神であるが,創立年月は不詳。社地は集落からかなり離れている。
境内に再建記念碑(平成五年)があり,当社の沿革が刻されている。
「沿革」の大意は以下の通り。
保延年間(1135-40)創立とする伝承がある。明治五年(1872)に社殿を改築し,翌年に諏訪社を,四十二年(1909)に愛宕地蔵社を,それぞれ合併した。
昭和五十一年(1976)に県道改修工事に伴って現在地に移転した。平成元年(1989),不審火により焼失し,同四年(1992)に再建した。
(明治期の諏訪社と愛宕地蔵社の合併のことは「神社明細帳」等には見えない。)
(新潟県長岡市滝之口)
2013.5.3