漆宮神社は,旧西蒲原郡西川町の東のはずれ,貝柄に鎮座する。
当社は「神社明細帳」には記載がない。
伝承によれば,元禄年間の創立で,曽根村の多賀富弥なる者がこの地の開墾を漆山村の藤右ェ門に依頼したという。
初め小祠を造って一帯の守護神としていたが,大正初年に社殿を造営し,さらに昭和二十一年(1946)に大改築をおこない,「漆宮神社」として登記したという。
祭神は漆宮七面大明神とされ,大年神,御年神,宇迦魂大神,大地主命,思姫命,市島姫命,八意思金命の七柱である。
参道の奥に「七面大明神」の石碑がある。
社殿の額には「漆宮・七面」と併記されている。
参道の脇に小祠があるが,詳細は不明。
(新潟県新潟市西蒲区貝柄)
2012.10.14