廣瀬神社は,JR(磐越西線)日出谷駅の東400メートル,当麻(たいま)地区に鎮座する。
「神社明細帳」に「東蒲原郡日出谷村字漆窪 村社・廣瀬神社」とある。
延宝三年(1675)の創立と伝える。
羽黒神社と称し,旧日出谷村のうち当麻部落の産土神であったが,明治三年(1670)に日出谷村の村社となり,社号を「廣瀬神社」と改めた。
祭神は和加宇迦賣命(ワカウカノメノミコト)である。
社殿までは,長く急な石段が続く。
狭い場所に,入母屋造平入の社殿が建っている。社殿は大きいが向拝などはない簡素な構造である。
鳥居の脇に狛犬や石祠が並んでいる。
「明細帳」は,境内社として秋葉神社(軻遇突智命),稲荷神社(宇迦魂命),神明白山神社(伊弉諾尊,伊弉冉尊尊,菊理媛命)の三社(いずれも石祠)を記録している。それらに相当する祠かもしれない。
(新潟県東蒲原郡阿賀町日出谷)
2012.9.29