阿比多神社(あびたじんじゃ)は,JR(北陸本線)谷浜駅の西800メートルに鎮座する。
『延喜式』(神名帳)所載の「阿比多神社」に比定される古社である。
(十日町市犬伏の松苧神社,上越市西本町の府中八幡宮を「式内・阿比多神社」とする説もある。)
かつては背後の山頂(高志山と称す)に鎮座したと伝える。
祭神については,文献によって異同があるが,現在は少彦名命を祭神とし,相殿で菅原道真,健御名方命,迦具土命,大山祇命,大鷦鷯命を祭っている。
国道に面して鳥居が建っており,「郷社阿比多神社」の社号標などがある。
鳥居から線路を横切り,小川沿いに山手に進む。
小川を渡る石橋から参道が右折し,薮の向こうに石灯籠や鳥居があり,参道は再び左折して薄暗い石段が続く。
石段を登り終わった平坦地に比較的大きな社殿が建っている。
拝殿の側面や向拝は美しい彫刻で埋め尽くされている。
拝殿には扁額が掛かっている。
本殿の横に社殿と石祠が並んでいる。
(新潟県上越市谷浜)
2012.9.16