滝谷神社は,JR(上越本線)塩沢駅の南南東7キロメートル,登川の左岸,旧南魚沼郡塩沢町の滝谷地区に鎮座する。
「神社明細帳」に「南魚沼郡滝谷村字滝ノ下 無格社・滝谷神社」とある。
もとは不動尊である。羽根川郷船坂村(現十日町市)より勧請し,現在地の背後の山頂にあったと伝える。
文政四年(1821),神祇管領の占部良長の許可により現社号を称した。
古くから安産の利益があり,文政四年の祭礼から「滝谷不動尊安産之祓」のお札が出されたという。
現在の主祭神は,天御中主尊,高皇産霊尊,国常立尊である。
社殿は元文元年(1736)の再建で,明治四十四年(1911)に大修繕がおこなわれた。
社殿内の額には「不動明王」と書かれている。
昭和四十九年(1974)に集落内から書画を募って天井が再造された。
社殿脇の細道の奥に清浄な滝水が落ちている。祭礼の時はここで禊がおこなわれる。
境内に天照皇大神を祭る神明宮がある。寛延元年(1748)の創立と伝える。
(新潟県南魚沼市滝谷172)
2012.7.14