新潟県神社探訪

神明神社(村上市猿沢〈さるさわ〉)

村上市猿沢の神明神社参道
神明神社は,村上市の中心から北北東8キロメートル,旧朝日村の猿沢地区に鎮座する。
隣に大照寺(もと天照寺)が建っている。
「神社明細帳」(明治十六年)に「岩船郡猿沢村字家裏 無格社・神明社」とある。
伝承によれば,元仁元年(1224)神海行人が村中の信徒を募って社殿を建てたのが発祥で,その後衰微し,享保十四年(1729)に順海行人が再建したという。
祭神は天照大御神である。
大正元年(1912),字後町の伊須流岐神社(祭神は伊邪那岐尊と伊邪那美尊で,合殿で大物主命,天目一箇命,市杵島姫命,頼仁親王を祭る),字一ノ澤の保呂羽神社(母呂羽命)を合併し,現在の社号に改めた。
保呂羽神社は,福立山の城主石黒上総介正盛が武運長久を祈願して保元二年(1157)に勧請したと伝える。
村上市猿沢の神明神社拝殿正面
村上市猿沢の神明神社拝殿向拝部分村上市猿沢の神明神社拝殿向拝柱
拝殿の向拝柱にも彫刻が見られる。
村上市猿沢の神明神社拝殿向拝欄間村上市猿沢の神明神社拝殿細部村上市猿沢の神明神社拝殿細部
向拝や拝殿の周囲には装飾が多い。

村上市猿沢の神明神社境内
境内には湯殿山,金比羅山,熊野山などの石塔,石祠が並んでいる。

(新潟県村上市猿沢)
2012.7.7


旧朝日村南部神社