森光神社(もりみつじんじゃ)は,旧刈羽郡小国町の森光地区に鎮座する。
JR(信越本線)塚山駅から渋海川(しぶみがわ,十日町市の三方岳を水源とする信濃川の支流)に沿って南方に13キロメートルほど遡った場所である。
「神社明細帳」(明治十六年)に「刈羽郡森光村字宮山 無格社・高衣社 祭神・水葉目命」とある。
寛元三年(1245)に高衣権現を祭神として創立された高衣神社が当社の起源である。
伝承によると,平実綱の娘の高姫が小国光国を訪ねたが,悪人のため自害し,その後,疫病が流行したため,姫の衣を祀って高衣大権現としたという。
明治二十三年(1890)に,字護摩堂入の神明社(天照大神),字八幡平の八幡社(誉田別命),字久保平の十二社(大山祇命),字浦田の塞神社(猿田彦神)を合併した。
拝殿内に「森光神社」と「神明大明神」の額が掛かっている。
社殿は天保年間に改築され,大正四年(1915)に大改修がおこなわれた。
本殿は明治二十一年(1888)の造営である。
拝殿の横に,石祠が集められている。
社殿前から参道を見おろす。
(新潟県長岡市小国町森光)
2012.6.30