白山神社は,旧紫雲寺町の南西端に近い,米子地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「北蒲原郡米子新田字白山腰 村社・白山神社」とある。
元文元年(1736)の創立で,祭神は菊理姫命である。
明治五年(1872),村社に列せられた。
明治末に近隣の多くの神社を合併した。
四十一年(1908)に宮吉新田字真野原の愛宕社(軻遇突知命),真野原新田字屋敷裏の神明社(天照皇大神,宝暦十二年創立),真野原新田字屋敷裏の稲荷社(倉稲魂命,宝暦十二年創立),真野原新田字長峯の河内社(罔象女命)を,また四十三年に加治村字草荷の神明社(天照大御神)を合併した。
このうち,河内神社は,旧氏子の再建の願いが強く,真野原字河岸場に再建された。
社殿までは,二基の石鳥居と石段がある。
拝殿は瓦葺きの入母屋造で,向拝部分に力強い彫刻が施されている。
本殿も大きく,凝った造りである。
境内に石祠が集められている。合併した諸社にかかわるものであろう。
社頭からの飯豊連峰の眺望はすばらしい。
(新潟県新発田市米子)
2012.5.5