新潟県神社探訪

日枝神社(北蒲原郡聖籠町次第浜〈しだいはま〉)

聖籠町次第浜の日枝神社社頭
日枝神社は,JR(白新線)佐々木駅の北7.5キロメートル,次第浜の海岸から2キロメートルほどの砂丘の中に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六)に「北蒲原郡次第濱村字山王宮 村社 日枝神社」とある。
祭神は大山咋命で,往古から近郷一帯の崇敬を集めたが,創立年月は不明である。
天喜四年(1054)源義家が奥州遠征の途中の戦勝を祈願し,戦後,家臣の鎌倉権五郎景政に命じて石神門を奉納したという伝承がある。
永正年間(1504-1520)と天正十七年(1589)の二度の戦火を被り,所蔵の文物を失った。
明治四十一年,字神明の神明宮(天照皇大御神),字小谷地の八幡神社(誉田別尊),字鳥川の荒井神社(大山祇命),字濱山の金刀比羅神社(金山彦命),字幸ノ神の塞神社(八衢彦命,八衢姫命,岐神)を合併した。
聖籠町次第浜の日枝神社社殿聖籠町次第浜の日枝神社拝殿の額
社殿は大正十二年(1923)に焼失し,翌年再建された。
聖籠町次第浜の日枝神社本殿
本殿が一段高く建っている。
聖籠町次第浜の日枝神社拝殿の彫刻聖籠町次第浜の日枝神社拝殿の彫刻聖籠町次第浜の日枝神社拝殿の彫刻
向拝部分の彫刻には鮮やかな色彩が施されている。

聖籠町次第浜の日枝神社境内
境内に「猿」の彫刻が並んでいる。

(新潟県北蒲原郡聖籠町次第浜)
2012.5.5


聖籠町神社