にいがた百景

のぞきからくり(新潟市西蒲区巻甲〈まきこう〉)

巻郷土資料館
巻郷土資料館はJR(越後線)巻駅の北1キロメートルにある。かつての消防庁舎の建物が転用されている。
考古資料や角海浜毒消し関連コレクションを収蔵するが,いちばんの目玉は「のぞきからくり」である。
のぞきからくり(幽霊の継子いじめ)
のぞきからくりは,明治,大正期に人気のあった見せ物である。
映画の普及とともに忘れられ,今は全国に三台を残すのみで,上演可能なものは当館所蔵のもの(幽霊の継子いじめ)が唯一である。
のぞきからくりの覗き穴「幽霊の継子いじめ」の一場面
口上を聞きながらレンズを覗けば物語の世界に引き込まれる。

当館には,上記の「幽霊の継子いじめ」のほか,屋台は失われているが「八百屋お七」の中ネタ(物語を描いた絵)が残っている。

(新潟県新潟市西蒲区巻甲)
2011.12.11


にいがた百景