西野神社は,JR(越後線)分水駅の南東2キロメートル,旧南蒲原郡中之島町の西野地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「南蒲原郡西野新田字大屋敷 無格社・諏訪社」とある。
西野新田は,慶長九年に信州から来た入澤氏によって開発された。篤く諏訪神社を信仰する入澤氏がこの地に祠を建てて健御名方命を奉祀したのが当社の起源とされる。
境内に由緒を記した石碑(大正十年,入澤建吉の撰文)が建っている。
昭和四年(1929)に,字大屋敷の神明社(大日孁貴尊)と字川原の神明社(大日孁貴尊)を合併し,社号を改めた。
字川原の神明社は,慶応二年に信濃川前川原地の毒虫(ツツガムシ?)を除くために創立された。
本殿はコンクリート製のようである。
木造の拝殿には,向拝柱などに彫刻が施されている。
境内に集められた石祠。
(新潟県長岡市中之島西野)
2011.10.15