諏訪神社は，旧北蒲原郡安田町の福永地区に鎮座する。市役所支所の東約2キロメートル，ゴルフ場のある丘の西麓である。
「神社明細帳」（明治十六年）には「安田村大字福永新村新田字屋敷添・無格社 諏訪神社」とある。
伝承では，元和年間の開村時に創立されたという。
なお，欄外の補正記事に「明治四十四年十二月二十八日同大字諏訪神社合併許可」とある。
しかし祭神には「健御名方命・天照皇大神」とあるので，合併したのは「神明社」の誤りであろう。（現在，当社の南西1.5キロメートル竜下〈りゅうか〉に鎮座する神明宮がこれに当たるとされる。）
参道には灯籠，手水舎，狛犬などがそろっている。
拝殿向拝部分の彫刻が面白い。
拝殿には天井板がないため，屋根の見事な木組みが見える。
